黄龍は中国四川省の松潘県にあり、町から50キロのところです。その山脈の最高峰である雪宝頂は標高5588m、年間を通して雪に覆われ、中国国内に現存する氷河の最東端であります。総面積700平方、外周保護地帯640平方、独特の生態環境でジャイアントパンダや金糸猴等の貴重な生息地でもあります。1992年12月、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されました。
黄龍は色鮮やかな池、雪山、峡谷、森と言った「四絶」で有名です。連なる石灰華地表はまるで森や雪山の間を曲がりくねり昇る黄色い龍のようです。その景観は奇妙であり峻拨、雄大、野性的で世界でもまれに見る奇観、地上の「瑶池」(伝説中の美しい池)とも絶賛されています。景観の特徴としては雄大な山岳や峡谷、草原、森と独特の民族風景、豊富な動植物資源などが挙げられます。3600メートルにわたって連なる石灰華地表、長さ1300メートルの黄龍最大の石灰華層、3400メートルもの湖沼、高いところでメートルもある石灰華段丘、高さ93.2メートルのトラバーチン化滝「ザド」など、これらのものは全て中国一とされています。
観光いいシーズンは、4月中旬から11月初めまで、特に中国の大型連休である5月初めと紅葉シーズンの10月初めは大混雑です。冬季は積雪もあるがグリーンバスは運行されており一年を通して観光は可能です。観光客が最も多い時は至秋であり、晩秋10月が最好の旅行時間です。気候が穏やかで心地良くて、しかし秋季昼夜の温度差はとても大きいです。冬季は寒くて、気温0℃以下の状況がわりに多いで降雨時期は7~8月に集中するのです。