定日ティンリ県
ティンリ県(‐けん)は中華人民共和国チベット自治区シガツェ市の県の一つ。県名はチベット語で「定声小山」の意。県政府所在地はシェーカル鎮(協格爾鎮)。中尼公路が県内を貫いている。 県内にエベレスト山(チョモランマ)がある。
日喀則地区チョモランマ山国家級自然保護区が1998年に成立され、チベットの定日県(中国とネパールの境界)に位置する。保護区の面積は3.38万平方メートルある。区内には多種の珍しい絶滅危惧の生物がいる。例えば、ヒマラヤ羊、クジャク、猿、チベット熊、雪豹、チベットアンテロープなどである。頂上では600か所あまりの氷河があり太陽が昇ると山が光に照らされて煌びやかである。その他、独特な自然景観があり国内外の観光客を引きつけている。
チベットは山が多く、一面の山の海と言ってもよい。タングラ山脈が北部に延々と続き、ヒマラヤ山脈が南部にそびえ立っており、東部には横断山脈があり、西部には昆侖山があり、中央部にはタングラ山脈とガンディセ山脈がある。ヒマラヤ山脈は地球上で最も高く、最も年代的に新しい山系で、全長2400キロ、幅200ないし300キロである。この山系は高い山峰が林立し、7000メートル以上の山峰が50余りあり、8000メートルを上回るものが11ある。このように高くそびえる山峰が一カ所に集まっていることは、世界の山岳地帯でまれに見る奇観と言える。大きなピラミッドのようなチョモランマ峰は、高さが8844.43メートルで、世界最高峰である。その南側に高さ8501メートルの世界第四の高峰のロズ(洛子)峰があり、東側に高さ8470メートルの世界第五の高峰のマカル峰があり、西側には高さ8153メートルの世界第七の高峰のゾオユ(卓奥友)峰があり、更にその西側に高さ8012メートルのシシャバンマ(西夏邦馬)峰がある。山々が高さを競い合っているようで、雄大そのものである。その中でも、特にチョモランマ峰が群れを抜いており、独特の景観を形成し、世界で注目される存在である。
地形の効果のせいか、チョモランマ峰のてっぺんには常に旗雲の現象が現れ、白い雲がまるで旗じるしのように頂上にかかり、時々激しく沸き立つ波のようになったり、空高く立ち昇る細長い炊煙のようになったり、疾駆する駿馬のようになったり、女神のベールのようになったりする。これらすべてはチョモランマ峰に珍しい風光と神秘的な色を添えている。このような旗雲の現象を観賞するため、大勢の観光者がチョモランマ峰のふもとで根気よく待つ姿をよく目にすることができる。
チョモランマ峰の周辺の山岳地帯で形成された大小さまざまな氷河は、大自然が地球に残した不滅の貴重な奇景である。チョモランマ峰の北側の斜面にある最も長く、最も大きな渓谷氷河――ドンロンブ(東絨布)氷河の氷塔林地形は、群山の中で最もきれいな景観となっている。氷塔林の多くは標高5100-5400メートルの氷河の末端の表面に分布し、姿は多種多様である。氷のキノコは大きな氷塊が細い氷柱に支えられてできたもので、高いものは5メートルに達する。氷の壁が険しく直立し、極めて大きな屏風のようで、人々を恐れおののかせている。最も人々を夢中にさせるのは切り立った無数の氷の塔であり、なかには鋭い剣みたいなものもあり、古刹の時計台みたいなものもあり、さらには氷の机、氷の橋、氷の柱、氷の洞窟などのようなものもある。これらの天然の氷の彫刻の世界はいずれも日光による絶えまない彫塑を経て形成されたもので、形成の後にまたゆっくりと衰退していく過程は普通数十年にわたるものであり、「高齢」のものは百歳以上に達するといわれる。だが、氷河を研究している学者たちは、チョモランマ峰とシシャバンマ峰地区の氷塔林が最も壮観だとしている。
雪を頂く高原の山々には川と湖がたくさんある。チベット域内では流域面積が1万平方キロ以上の川だけでも20数本あり、2000平方キロ以上の川が100本もある。チベットに散在している大小湖沼にいたっては、1500余りもあり、総面積はおよそ中国の湖沼総面積の3分の1にあたる2万4183平方キロに達する。
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