蘭州市街地南部、皋蘭山山裾にある旧跡を中心とした公園。その名のとおり甘露泉、掬月泉、摸子泉、蒙泉、恵泉の五つの泉がある。なかでも山の東側にある蒙泉、西側にある恵泉は、それぞれ東龍口、西龍口とも呼ばれ、紀元前120年、漢の将軍軍霍去病が派遣されてこの地にたどり着き、剣を山肌に突き刺したところ、泉が湧き出て兵の渇きを癒したという伝説がある。
白塔山は黄河の北岸に位置する山で、標高は約1700m。頂上に建つ高さ17mの白塔は、チベットからチンギス?ハンのもとへ遣わされた僧がここで病死して、その供養のために建てられたものだといわれる。ただし、現在の塔は明代に改修されたもの。山肌にはいくつもの楼閣が建てられており、頂上までは中山橋西側のリフトを利用することもできる。頂上から眺める黄河の流れは、非常にすばらしいものだ。
甘粛省内各地からの文化財や化石を、地下1階、地上3階建ての建物ないで展示している。「甘粛シルクロード文明」「甘粛の彩陶展」「甘粛古生物化石展」の三つのコーナーに分かれ、どのコーナーでもそれぞれすばらしい展示物を見ることができる。特に化石展のマンモスの化石は必見。
蘭州市の南西約100キロにある石窟群。黄河北岸の切り立った崖に、長さ約2キロ、上下4層にわたって大小183の石窟が掘られている。三分の二は唐代のもので、最も古い窟は西秦時代(385-431年)のもの。石窟の中には仏像や壁画が残っていて、様式は年代によって異なる。