ナムチャバルワ(7,782m)南迦巴瓦峰
ナムチャバルワ峰は、ヒマラヤ山脈の最東端に位置し、チベット語で「空を刺している長い矛」や「落ちてきた石」という意味です。海抜7,782mで、世界で15番目に高い巨峰で、ナムチャバルワ峰の主峰が天を突くように高くそびえているため、「氷山の父親」という美しい名称があります。
南の峰は雅魯蔵布(ヤルザンブ)大峡谷地質の強烈なプレートで、複雑な地形を生み出しています。最東端のナムチャバルワと西端の高峰ナンガパルパットは 「魔の山」と言われ、近年まで誰も足を踏み入れることが出来ませんでした。「魔の山」と言われる原因は、斜面が急であることや地震や雪崩が多発することからで、世界最高未踏峰として世界中の登山家の憧れでしたが、1992年に日本と中国が合同で結成した登山隊が、ナムチャバルワ峰の登頂に成功しています。 ナムチャバルワ峰の麓は、チベットの林芝(ニンティ)地区から約120km離れた場所にあり、バスでは約3時間半かかります。
山の景観は、西の峰は山頂まで断崖絶壁で、その西北に長い尾根が伸びています。尾根の海抜は、7,000m以上で連なっています。山頂は厚い氷と雪で覆われ、鋸の歯のように尖っています。ナムチャバルワ峰の付近には、雅魯蔵布(ヤルザンブ)大峡谷、墨脱(モートゥオ)県、色季拉峠(セチラ峠(標高:4,520m))、派郷(または派鎮)、直白村観景台などの観光地があります。