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黄龍観光案内
   

黄龍は松潘県にあり、四川省成都から北に約380km離れており、岷山山脈の南に位置しています。明の時代に建てられた黄龍寺に因んで名付けられ、黄色がかった乳白色の石灰岩池の連なりは雪を頂いた山脈を昇ってゆく黄色い龍の姿にみえることからという由来もあります。1982年には中国の重要観光地、さらに翌年四川省自然保護区に指定されました。黄龍は九寨溝とともに1992年12月、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されました。

黄龍は色鮮やかな池、雪山、峡谷、森と言った「四絶」で有名です。連なる石灰華地表はまるで森や雪山の間を曲がりくねり昇る黄色い龍のようです。黄龍の高山風景区では年間平均気温が2~3度であり、最も暑い7月でも10~11度、最も寒い1月では-8~-9度まで気温が下がります。なので、シーズンに関係なく防寒具とトレッキングシューズの用意が必要です。雪解け水の多い7~10月がベストシーズンとされ、紅葉で山が赤く染まる10月が観光シーズンのピークと言われています。侵食されて巨大な峡谷となった黄龍では、豊富な炭酸カルシウムを含んだ水が流れ続けた結果、エメラルドグリーンの石灰岩特質の美しい景観が創り出され、それが黄金色に輝く石灰質の地層と融合し、まるで異世界に舞い込んだような魅惑的な風景を満喫することができます。

黄龍の最大の特徴とも言えるのが青く透き通った湖です。青く澄んだ湖は棚田状に連なった乳白色の石灰岩層に透明な水が流れ込んで生まれました。その独特な景観は今から258万8000年以上前に石灰岩層が氷河に浸食されたことでできたと言われています。今から258万年前はマンモスが生きていたような時代です。イメージもできないようなほど長い時の流れの中で黄龍は現存し続けているのです。黄龍の最大の特徴は、なんといっても乳白色の石灰岩層です。人間の時間軸では到底考えられないような長い年月をかけて堆積した石灰岩は幾重にもつらなり、美しい景色を作り出しています!黄龍の観光は、おもに山の中を歩きますが、必死の思いで向かった先には想像を超える絶景が待ち構えていますよ。黄龍は693個の彩池からなっており、総面積は約700平方キロメートルと広大な土地が広がっています。そのため、どのスポットをまわるべきかついつい迷ってしまいます。ここでは、おすすめのスポットをご紹介していますので、自分たちがどのスポットが見たいのか実際の観光に向けての参考にしてくださいね。約350の小さな池で構成されたエメラルドグリーンの水面美しい迎賓池や、黄色みがかった石灰岩が特徴の落ち着いた雰囲気の洗身洞、スポット一帯がカルシウムと石灰成分で作られ、太陽の光によって反射して金色に輝く金沙舗池など名所がいっぱいあるので、事前にスケジュールを立てて訪れましょう。

五彩池は、693もの小さな池が集まりできた絶景の池です。小さな池が蓮の花ように並ぶことでさらなる美しさを見せてくれています。池の中の水が5色に輝いていることからこの名がつけられました。石灰岩からなるこの池は歪な形をしており、この世のものとは思えない不思議な光景が広がります。五彩池には、展望台デッキが設置されているので、上からの景色を楽しむこともできますよ。この世の仙境とも称される絶景をぜひ堪能してみてください。五彩池に次ぐ大きさを誇っているので、迫力も満点!光の加減や天候によって移り変わる色の変化を楽しんでみるのもおすすめです。

映月彩池は池の水面に月が映り込み、それが美しかったことからその名がつけられました。五彩池の下流に広がるその池は、石灰質でできています。池の壁面が神秘的で美しく、ビビットな水色に光る水面とのコントラストは見どころのひとつです。

争艶彩池は、658の池が集まってできた美しいスポットです。658個それぞれの池は形や色味も異なり、それぞれがまるで競い合っているかのように輝く景観が広がっています。

明鏡倒映池(めいきょうとうえいち)
180の小さな池からなる明鏡倒映池は、穏やかさが特徴のひとつです。水面にはまるで鏡のように、周りの木や空、山々が映り込み、美しい風景を演出してくれます。まるで明るい鏡のように美しく映り込むことからこの名がついたといわれています。雪山が水面に映る景色は絶景で、人も少ない穴場スポットです。

黄龍寺
黄龍の五彩池の近くには、黄龍寺がひっそりと佇んでいます。当時中国では、黄色は禁色(きんじき)と言われていました。陰陽五行で中央を統べる黄龍。すなわち皇帝という意味があります。そのため、平民が黄色を使用することはできませんでした。黄龍寺の歴史は伝説の王朝、夏の時代まで遡ります。夏王朝は、伝説の皇帝、兎が立てたとされています。王朝設立後、兎は黄龍を訪れて紙をたてまつる霊廟を立てました。それが現在の黄龍寺だとされています。冬場は真っ白な雪に覆われていてさらに幻想的な雰囲気に包まれています。