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牟尼溝観光案内
   

牟尼溝は松潘県の南西に位置し、黄龍区域の新たな観光地として近年開発が進んでいる観光スポットです。標高2800m~4070m間の山岳地帯に分布しており、年間平均気温が7度と一年中寒い地帯となっています。この地は九寨溝と黄龍両方の美を兼ね備えているといわれ、より原始的な要素が多く残され、その静謐さはまさに「深山幽谷」と言うことができます。また牟尼溝は冬に入っても氷が張ることがないので冬の観光でも通行止めになることがありません。牟尼溝内は重厚な植物群に覆われた山々、神秘的な原生林、美しい洞窟、彩りの色彩に輝く池が広がり、それらが一体となり美しい景観を織り成しています。様々な「海子(沼や湖など)」の美しさは九寨溝にも劣ることがなく、石灰岩化された大小様々な滝の魅力が黄龍にも優ると言われています。また、牟尼溝の観光スポットの中で最も注目すべきは高さ93.2m、幅35mのサガ瀑布で、中国で今まで発見された石灰岩化した滝としては最も大きいものだとされており、「中国一のカルシウム瀑布」と言われています。この滝は104mの高台から勢いよく水しぶきを飛ばしながら、凄い音を立てて流れ落ちてきます。二段目に落ちる場所には「水廉洞」と呼ばれる空間があり、その神秘的なムードに人々の人気を集めています。

牟尼溝は大自然の美しい景色に恵まれているだけでなく、歴史的な宗教文化も話題を呼んでいます。それは仏教がチベット地区に伝来した時、地元のボン教と融合しラマ教へと変化したことに関係しています。その主な寺院としては肖包寺と牟尼後寺があります。1549年から建造された肖包寺は敷地面積が6000㎡あり、境内には天然の仏陀の顔をした石があることから由緒のある寺院として伝えられています。1663年に完成した肖包寺には伝来してきた数々の仏教文物が展示されています。