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黄龍観光案内
   

黄龍は松潘県にあり、四川省成都から北に約380km離れており、岷山山脈の南に位置しています。明の時代に建てられた黄龍寺に因んで名付けられ、黄色がかった乳白色の石灰岩池の連なりは雪を頂いた山脈を昇ってゆく黄色い龍の姿にみえることからという由来もあります。1982年には中国の重要観光地、さらに翌年四川省自然保護区に指定されました。さらに、2000年には国連のユネスコに「世界自然遺産」として登録されています。

黄龍の高山風景区では年間平均気温が2~3度であり、最も暑い7月でも10~11度、最も寒い1月では-8~-9度まで気温が下がります。なので、シーズンに関係なく防寒具とトレッキングシューズの用意が必要です。雪解け水の多い7~10月がベストシーズンとされ、紅葉で山が赤く染まる10月が観光シーズンのピークと言われています。侵食されて巨大な峡谷となった黄龍では、豊富な炭酸カルシウムを含んだ水が流れ続けた結果、エメラルドグリーンの石灰岩特質の美しい景観が創り出され、それが黄金色に輝く石灰質の地層と融合し、まるで異世界に舞い込んだような魅惑的な風景を満喫することができます。

黄龍は観光コースとして麓の「迎賓彩池」(標高3199m)から「五彩池」(標高3553m)までの約3.7kmの区間が整備されています。その魅力は何と言っても水の色が場所によって緑、青、黄色、茶色と様々に変化する景観で、晴天時は太陽の光と相まって金色に輝いて見えます。黄龍の名の由来ともなった龍の鱗のような形状の水景群を堪能することができます。中でも最も奥地にある黄龍最大の観光スポットである「五彩池」、そして第2の規模を持つ色彩鮮やかな「争艶池」は高い人気を誇ります。五彩池には693もの池群が広がり、「人間瑶池(この世の秘境)」と書かれた石碑や明の時代創建の石塔などが立ち、黄色い石灰質の鍾乳洞とエメラルドグリーンが重なる水の芸術を楽しむことができます。また「金沙舗地」(標高3281m)では金の砂が地面を敷き詰めたように見えることからこの名が付けられ、1500mの長さを持つ世界最長の色彩豊かな石灰岩質地帯としてよく知られています。

黄龍は693個の彩池からなっており、総面積は約700平方キロメートルと広大な土地が広がっています。そのため、どのスポットをまわるべきかついつい迷ってしまいます。ここでは、おすすめのスポットをご紹介していますので、自分たちがどのスポットが見たいのか実際の観光に向けての参考にしてくださいね。約350の小さな池で構成されたエメラルドグリーンの水面美しい迎賓池や、黄色みがかった石灰岩が特徴の落ち着いた雰囲気の洗身洞、スポット一帯がカルシウムと石灰成分で作られ、太陽の光によって反射して金色に輝く金沙舗池など名所がいっぱいあるので、事前にスケジュールを立てて訪れましょう。

五彩池は、693もの小さな池が集まりできた絶景の池です。小さな池が蓮の花ように並ぶことでさらなる美しさを見せてくれています。池の中の水が5色に輝いていることからこの名がつけられました。石灰岩からなるこの池は歪な形をしており、この世のものとは思えない不思議な光景が広がります。五彩池には、展望台デッキが設置されているので、上からの景色を楽しむこともできますよ。この世の仙境とも称される絶景をぜひ堪能してみてください。五彩池に次ぐ大きさを誇っているので、迫力も満点!光の加減や天候によって移り変わる色の変化を楽しんでみるのもおすすめです。

映月彩池は池の水面に月が映り込み、それが美しかったことからその名がつけられました。五彩池の下流に広がるその池は、石灰質でできています。池の壁面が神秘的で美しく、ビビットな水色に光る水面とのコントラストは見どころのひとつです。

争艶彩池は、658の池が集まってできた美しいスポットです。658個それぞれの池は形や色味も異なり、それぞれがまるで競い合っているかのように輝く景観が広がっています。

明鏡倒映池(めいきょうとうえいち)
180の小さな池からなる明鏡倒映池は、穏やかさが特徴のひとつです。水面にはまるで鏡のように、周りの木や空、山々が映り込み、美しい風景を演出してくれます。まるで明るい鏡のように美しく映り込むことからこの名がついたといわれています。雪山が水面に映る景色は絶景で、人も少ない穴場スポットです。

山頂付近にある黄龍寺
黄龍の五彩池の近くには、黄龍寺がひっそりと佇んでいます。当時中国では、黄色は禁色(きんじき)と言われていました。陰陽五行で中央を統べる黄龍。すなわち皇帝という意味があります。そのため、平民が黄色を使用することはできませんでした。黄龍寺の歴史は伝説の王朝、夏の時代まで遡ります。夏王朝は、伝説の皇帝、兎が立てたとされています。王朝設立後、兎は黄龍を訪れて紙をたてまつる霊廟を立てました。それが現在の黄龍寺だとされています。冬場は真っ白な雪に覆われていてさらに幻想的な雰囲気に包まれていますよ。

黄龍・九寨溝観光に最適なシーズンは?
ここでは、黄龍・九寨溝の観光のベストシーズンを解説します。季節によってさまざまな表情を楽しめる黄龍・九寨溝。おすすめの時期や安い時期、訪れる際の服装などを説明します。

ベストシーズンは紅葉が楽しめる9月下旬〜10月下旬
黄龍・九寨溝のベストシーズンは9月下旬から10月下旬です。この時期は紅葉が楽しめるため、五彩池をはじめとする湖がさらに美しく見える期間でもあります。紅葉がばつぐんの見ごたえとなるのは9月下旬から10月下旬ですが、気温は本格的に下がってきます。特に朝晩は冷えるので寒さ対策が必要です。また、天候が悪くなり気温が下がった場合は雪も降ってきます。