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碧塔海観光案内
   

碧塔海自然保護区は、シャングリラ県から東へ25キロメートル離れたとことにあり、総面積は840平方キロメートルあります。碧塔海は、長さが約3000メートル、幅が約1000メートルの、断層と流水の侵蝕作用で形成された湖で、北温帯の気候に属します。湖は、森に覆われ、世界で唯一の高原鶴類に属するの黒頸鶴、碧塔海にしか生息していない「中甸重唇魚」、パンダ、豹などの稀少動物が多数生息しています。なかでも黒頸鶴は国家一級保護動物であり、「中甸重唇魚」は第四期氷河期から生き続ける魚です。

「碧塔」はチベット語で「クヌギの木でいっぱい」を意味しています。湖の周りには太陽まで届く松とクヌギが囲っています。碧塔海が山々に囲まれていて、まるで山々にはめ込められた緑の宝石のようです。朝、湖面が黒く、その中に山が映ります。昼には湖面は玉のように青く、白い雲が水面に映ったその景色は大変に美しいです。夕方には水と空が一つの色に染り、黄金のように煌めきます。

「湖の中の島」は碧塔海のもう一つの観るべき風景です。周りの山から水が流れてきて、碧塔海に合流します。水は鏡のようにきれいで、静かで穏やかです。湖の中に一つの島があり、島にはゆるやかに曲がっている道があり、草や花の香りがして、鳥の鳴き声に心が奪われます。蓬莱とはまさにこの地のことでしょう。湖の周りには杉とつつじがたくさん生えており、春になると、つつじが咲き、島に美しい花輪がはめ込まれた様になります。湖に落ちていたつつじの花を魚が食べ、水面に漂っているさまは、あたかもほろ酔いでいい気分のようです。これが有名な「杜鹃醉鱼」(魚がつつじの花を食べて酔った)です。春と夏には花がさき、冬には金色に染まり、馬や牛がときおり悠然と歩く。風が吹くと草が揺れ、チベットの匂いが溢れてきます。