伊犁将軍府はイリ地区霍城県恵遠城に位置する。清代1882年に造られた将軍府は、正殿、東西兵舎、客室、書房、将軍亭などからなったのである、庭には古木数本があり、回廊、曲り道、庁舎がそのまま残っている。乾隆22年（1757年）ジュンガル部の反乱を平定してから、西域を統一、1762年イリ将軍を設置し、清朝の最高官職としてバルカシ湖から南、東及びガルチス河上流の広大地域を統轄した、1882年1912年の間に33人をイリ将軍の職位に任命した。2001年政府が投資して大規模に補修された。「伊犁将軍」の職位を設置し、恵遠城を建設した。その後、恵遠を中心に、ほかにも恵寧、綏定、広仁、寧遠、瞻徳、拱宸、熙、塔爾奇八つの衛星都市を次々と築いた。総称「伊犁九城」である。現存の恵遠城は戦略的に重要な地位を置かされるので、よく保存されてきた。恵遠城内の伊犁将軍府は1882年に建設し、北に座り南を向いている。建物全体は「四合院式」で、室内には板で立ちあげた屋根がある。府内には廊下が縦横無尽に走っている。裏庭のあずまやが、静かに物語を語っているように、素朴だがもう一種の美を表している。