チベットは中国の南西辺境地区に位置し、面積は120万平方キロ余り、平均標高は4000メートル以上で、「世界の屋根」と称されています。標高の高いところでは、頂上部に雪を戴く山峰が空高くそびえ立ち、大きな川がとうとうと流れ、静かな青い湖があり、群れをなす牛と羊が牧場を移動し、こがね色のハダカムギの香りが渓谷に漂っており、とくに厳かな古寺、素朴な歌と踊りは、人々をうっとりさせるものがある。
チベットは乾湿の二つの季節に分かれ、乾季は9月から翌6月までとなり、その間降水量が少なく、都市部にも雪があまり降りません。この間は非常に乾燥している上に、強風の日も多く、ひとたび風が吹くと砂は舞い上がり石も転がるほどで、目も開けることができず、歩くことすら困難になります。乾季が終わる6月から9月までの間はチベットの湿季で、毎日のように雨が降りますが、不思議なことに雨は夜にしか降りません。夜になると、小雨がしとしとと降り始め、大雨になることはなく、降水時間も長くありません。この間チベットでは酸素濃度が高く、温度も最適なので、チベットを旅行するのには最も適しています。
チベット観光シーズン:
旅行に最適なシーズンは、4月~10月です。7,8月の2か月間はちょうど中国の夏休みなので、観光客がいっぱいいるので、ポタラ宮に入るにも2時間待たせられるのは普通なことです。この2か月間はできるだけ避けるようにお勧めします。4~5月にニンテイ(林芝)にある雪山の麓には桃の花が咲き始め、9~10月の秋、森は様々な色に染まるので、とても美しいので、ぜひともお楽しみください。
ラサ気候
ラサはチベットの中部に位置し、ヤルツァンボ川の上流の北部とその支流であるラサ川流域を占めています。高原温帯半乾燥モンスーン気候に属しています。ラサの気候の特徴:日差しが強い、日照時間が長いです。ラサの気候の特徴は、日差しが強く、日照時間が長く、年間日照時間が3000時間もあり、「日光城(太陽に照らされた都市)」と呼ばれています。年間日照時間は3000時間で、隣の四川省の省都である成都市の日照時間より1800時間も長く、上海市の日照時間より1100時間長いです。夏には夜21:00まで日は沈みません。6月の平均気温は15.7℃で、一年中最も熱い時期で、1月の平均気温はマイナス2℃で、平均最低気温はマイナス9.7℃で、一年中最も寒い時期です。夏には高温の天気もあまりないので、避暑にぴったりです。
チベット人の装い
チベット人が服を着る時に特色があり、左袖しか着ないで、右袖を後ろから胸までかけ、そんな片袖しか着ないことはチベット人の装いの特色だとは言えます。もちろん、その特色はチベットの気候とは関係があります。
毎年の六月に、ラサ、ツガツェ(日喀则)には昼の最高気温が27~29℃まで上がり、まったく真夏のようです。しかし、夜になったら、気温は急速に下がり、涼しい秋の様です。夜の12時前後は気温がなんと0~5℃にも下がり、布団をかけないと真冬のようで寒くてたまりません。翌朝、日が昇るにつれて、気温も上昇し、春のように暖かくなります。そんな「一日で四季を感じられ、全年寒さに備え」の気候に対応できるように、日差しの強い昼に片袖しか着ないで、夜になったら、両方とも着ることにしているそうです。
チベットは夜に雨が多い
雨季にチベットへ旅行する時、昼には雨具を持たなくても、雨に降られる心配はありません。しかし、夜に外出する時、やはり雨具を持ったほういいと思います。地形の影響で、夜に雨が降るのがチベットの天気の特徴となっています。チベットの雨期は4、5月にチベットの東南部にある察隅、メドッグからだんだん西へ、ラサ、ツガツェ(日喀则)などチベットの中心部まで移動し、7月にチベット全地域が雨期に入り、9月中旬或いは10月上旬に、雨期は終わります。
ラサの雨期は、毎日、昼12時から午後3時まで、雨は全然降りません。しかし、夜になると、空は雲におおわれて、星も見えなくなり、すぐ雨が降りだします。夜2時前後、稲妻が走り、雷鳴がとどろいて、雨量は最大になります。東の空が白み始めると、雨あしも弱くなります。朝になると、雨は上がり、空気も涼しくなります。しかし、昼になると、空が見渡す限り晴れ、日差しも焼けつくようになり、日が沈むと、天気が急に変わり、また雨が降り、毎日のように繰り返しています。
衣服と持ち物
厚いコートを用意。チベット自治区、特に青蔵高原は、昼と夜の気温の差が大きいので、防寒具(ダウンジャケット、手袋、毛糸の帽子など)の準備が必要です。
食べ物と日焼け止め。食料、飲料水をご用意されることをおすすめします。 その他、日差しが強いので、サングラスや日焼け止めをご用意ください。
チベット地区市県海抜
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