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九寨溝観光案内
   

九寨溝は中国四川省北部アバ?チベット族、チャン族自治州九寨溝県にあり、成都市から約400㎞離れています。2003年に新たにオープンした九寨溝黄龍空港からは一時間半で行くことができます。総面積延べ620?に達する九寨溝一帯に9つのチベット族の集落があることからその名が付けられました。区域内は約52%の原生林に覆われており、パンダの大好物である笹や珍しい植物や花が多く、パンダや金糸猿、白唇鹿などの中国第一級とされる保護動物も多く生息しています。約40㎞の長さにわたっている渓谷は人跡未踏な場所が多く、その景観は自然そのままの状態を大事に保存されており、中国でもっとも美しい水を有する姿は「童話世界」と称えられています。九寨溝は白い雲や青い空、雪山、瀑布、湖水と様々な環境が織りなす自然景観は、あたかも神によって造られた天然の大傑作といわれています。特に眼前に広がる独特の青い水が印象的で、数々の池や湖がエメラルドグリーンに輝いています。この場所は2005年5月に中国5A級の観光地に指定され、中国で唯一ユネスコの「世界自然遺産」と「世界生物圏保護区」の2つに登録されることになりました。九寨溝は類まれな珍しい自然景観に恵まれていることから「人間仙境」という名を持っています。

九寨溝は、高い透明度を誇る峡谷がたくさんあります。その中でも五花海や長海は死ぬまでには一度は見たい絶景です。九寨溝では、1日かけてY字型の峡谷をまわります。ハイキングを楽しみながら絶景を見られる最高の時間となりますよ。九寨溝の青く透き通った水の色はなんとも印象的ですが、なぜあそこまで青いのでしょうか?それは、湖の底が石灰質でできているからです。水には青い光を散乱させる性質があります。そのため、ある一定以上水の深さが増すと青色に見えるのです。石灰質の湖底は白。青く透き通った水の後ろに白い背景があると考えれば、美しい青色の原理がなんとなくイメージできるでしょう。また、九寨溝の水には炭酸カルシウムが飽和状態で存在しており、水中の浮遊物を吸着して沈殿するため、より透き通ってみえるのです。

広大な土地の中にいくつもの見どころがあるため、しっかりとスケジュールを立てておかないとまわりきれません。ここでは、五彩池や火花海など黄龍・九寨溝の人気スポットの見どころをまとめました。九寨溝には美しい沼湖、滝が全部で100カ所以上点在しています。1回の観光ですべてを見て回るのは不可能なので、訪問の際にはどこを見て回るか決めておくのがおすすめです。五花海は総面積が7.6万平方メートルを超える巨大な湖。九寨溝の観光スポットの中でも有名なスポットのひとつです。標高2,472メートルに位置し、湖の水深は5メートルを超えています。その景観の美しさから九寨溝の魂とも呼ばれています。青とも緑とも言えない美しい水面は、湖底に沈む石灰化した堆積物や水草などが太陽の光に反射、屈折することで作られています。青や緑以外にもさまざまな色に見えることから五花海と名づけられました。

九寨溝の観光の特色としては翠海(エメラルド色の池)、畳瀑(重なる滝)、彩林(豊富な色彩に富んだ森)、雪峰(積雪の山)、チベット民族の風情という5つのポイントに分けられます。観光コースとして開発されたルートはⅤ字状に分かれており、岷山山脈から流れる水が滝を作り出し、湖や沼が広がっています。九寨溝は長海、剣岩、諾日朗(ノーリラン、「神様」「雄大」などの意)、樹正、扎如、黒海という六大観光区域に分かれており、主な観光スポットとして、宝鏡岩、盆景灘、蘆の海、五彩池、真珠の灘、鏡海、犀の灘、諾日朗瀑布、火花海、長海などが数えられます。

長海は、標高は3,060メートル、面積は30万平方メートルという、とてつもない大きさを誇っています。その大きさは九寨溝の中でも最大で、長さは約7.5キロ、水深は一番深いところで100メートルを超えています。その壮大な景観に思わず息を飲んでしまうでしょう。長海は氷堆石がふさがってできたもので、ローマ字のSのような形をしています。氷堆石とは氷河が長い時間をかけて谷を削りながら流れる中で、そのまわりに削り取られた岩石や土砂などが土手のように堆積した状態のことです。長海の特徴は、周りに水の流れ出る場所が1つもないのにも関わらず、1年中水量が一定なこと。それは長海が山中の雪解け水や湧水をすべて集めているため、いつ観光に訪れても水量が一定の美しい水面を楽しむことができますよ。

五彩池は九寨溝の中で、最も小さい湖です。しかし、水面のエメラルドグリーンが最も美しいと言われています。長さは4,349メートル、水深は一番深いところで8メートル。透明度はとても高く、上から湖底が透き通って見えているのが特徴です。五彩池の水は実は長海から流れてきています。それも地下を流れてきているため、冬でも凍結しないのが五彩池の特徴のひとつ。そのため、年中を通してその美しいエメラルドグリーンを楽しむことができます。

珍珠灘瀑布は珍珠灘と呼ばれる川から流れてくる水が流れ落ちてくる滝です。珍珠灘はとても流れが激しく、迫力満点です。その激しい勢いのまま水が流れ落ちる珍珠灘瀑布の景観はは言わずもがな素晴らしく、九寨溝の中でも特に迫力のある景観を楽しむことができます。珍珠灘は水の流れが激しく、水の飛沫が真珠のように美しいと言われたことからこの名がつけられました。

諾日朗瀑布は九寨溝に位置する瀑布の中でも大きさが最大で、大きさは幅が329メートル、高さは30メートルを誇っています。諾日朗瀑布の流れ落ちる水は鏡池から流れてきているものです。諾日朗はチベット語で男神を意味しており、壮大で雄大な滝の景色からそう名付けられました。階段状に流れ落ちる姿は、中国一の滝と呼ばれるだけあって迫力満点です。もし夏の暑い時期に訪問するのなら、滝の水しぶきをぜひ浴びてください。滝の水しぶきは滝の南側で体験できます。夏の暑さを和らげ、ひんやりと冷たい感触を味わうことができますよ。

樹正群海はいくつもの湖がつながっています。くねくねと続いている風景からは迫力を感じるでしょう。その長さは何千メートルにもなり、段々畑のように連なっています。樹正寨と呼ばれる村の隣にあるためにこの名がつけられました。周辺にはチベット族が暮らし、一角には民俗文化村があります。樹正群海には、色鮮やかな植物が生えており、その植物たちが水面に映ることで美しい風景を作り出しているのが特徴的。九寨溝の縮図とも言われていますよ。

火花海は、他の湖とは違い土石流が積み重なってできた湖。面積は3,652平方メートルで水深9メートルほどの小さい湖です。火花海と呼ばれているのは、夕暮れ時の太陽の光が水面に反射しきらきらと揺らめくことで、たくさんの火花が飛び散っているように見えたから。湖の周りにはたくさんの花が咲いており、水面の色とともに美しいコントラストとなっています。

箭竹海は湖の周辺に箭竹(やだけ)がたくさん生えていることからその名がつけられました。標高は2,618メートルの場所に位置し、深さは6メートル、面積は17万平方キロメートルとなります。倒れてしまった木が湖のそこに沈み、朽ちて珊瑚のようになっており、美しい景色が広がっています。また、湖底に沈んだ枯れ木が石灰化しそこからあらたな命が始まるという美しい自然現象もそこでは頻繁に起こっています。

鏡海は、その水面に映る山々が美しいため、まるで鏡に写っているようだと考えられていることから鏡海と呼ばれています。水面を眺めていると、水面の景色が本当の景色なのではないかと分からなくなるほど鮮明に映っています。鏡海の観光は午前中がおすすめ。風が少なく波が立たないため、水面の揺らめきが少なく、鏡海の名前の由来となった美しい映り込みを楽しめますよ。

熊猫海では、美しい水面と、周囲を取り囲む山々を楽しめます。周囲の山々と水面のコントラストがとても美しく、落ち着いた気持ちになれるスポットです。観光者向けの回廊が用意されており、さまざまな角度から熊猫海を楽しめるようになっています。熊猫とはパンダのこと。名前の由来は以前、パンダがこの湖に水を飲みに来ていたところから来ているといわれています。

老虎海は、水深が11メートル、幅は62メートルある湖。水面に映る木々たちが虎の模様のように見えたことから名づけられています。湖底がとても深く、水面の色も深い青色となっており、黄色い木々が水面に映り込む写真映えする景色を見られますよ。

犀牛海
標高2,400メートルの場所に位置する犀牛海は、過去にチベット族の方が、サイに乗ってこの湖に訪れ、この湖の水を飲むことで、自分の持っていた病が回復したことからこの名がつけられたそうです。全長は2,200メートル、水深は約40メートルあります。見る場所によって水深が異なるため、さまざまな色味や表情を見せてくれる面白い湖でもあります。

 

 

 

 

 

 

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