イリ(伊梨)
イリ伊梨州は、新疆自治区西天山北部のイリ渓谷にある。グルジャ伊寧市はイリ州の州都。総面積35万平方キロメートルで、降雨量よりもルックスも盛りと呼ばれる塞外江南。イリ風景名所が巩乃斯草原、トフラ草原、ナナテイ草原、昭蘇草原、イリ将軍府サイリム湖、夏塔風景区、惠远鐘鼓楼、林則徐記念館など景観。
伊寧市は、面積は521平方キロ、人口は58万人。伊寧市はイリ川河谷内の重要な物資収集散地にして行政や工業の中心。清代には伊犂将軍の駐屯地の一つであり、現在はイリ・カザフ自治州の首府にして新疆生産建設兵団農四師の師部所在地でもある。伊寧はリンゴの多産地帯として海外で有名である。市内の町が放射状に形成されている。ポプラが道路の両端に並び、清らかな河が城を囲む。伊寧市代表的な文物遺跡は、「弓月城遺跡」である。ここは古代中央アジア地域で貿易を行う要地であり、シルクロードの大切な一部でもある。
伊犁(イリ)草原の別名は那拉提(ナラティ)草原で、新疆ウイグル自治区の新源県東部に位置し、すなわち新源県那拉提鎮にある。「那拉提」は「最も早く太陽が見えるところ」という。那拉提草原の東南部は那拉提高嶺に接して、その絶壁はまるで障壁のようである。西北部は巩乃斯川上手の谷の断層に沿って、地勢が険しくて、山泉が濃密に分布し、渓流が縦横に交錯している。北、東、南の三つ方向は山を向き、湿潤気流が西部の入り口から入るため、ここは砂漠地帯の中でも風景が独特な「湿った島」である。伊犁草原の気候は温和で湿潤です。自然条件は良くて、年間平均気温は8度、9度ぐらいで、牧畜や農業に適しており、遊牧文化が栄えている。冬に牧畜民は平原砂漠に暮らし、春に山へ移し、夏になると高山草地に移動し、秋からはまた新しい一年のサイクルを始める。
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